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池波正太郎を楽しむ・・・

今、はまり始めたのが時代小説です。といっても、娘が幼稚園に行っている間の1時間だけ、以前読んで面白かった本を再読しているんです。

私が時代小説家で好きなのは、なんといっても、池波正太郎さんです。

池波正太郎といえば、「鬼平犯科帳」

「鬼平犯科帳」は1話で完結するので、歴史小説のように登場人物やストーリーを覚えて気合を入れて読まなくてもいいから楽です。

以前はテレビでシリーズ化され、これも毎週欠かさず観ていましたが、原作に負けず劣らず、配役も良かったですね。中村吉右衛門はまさにはまり役だし、脇役も絶妙でした。池波正太郎自身も、舞台やお芝居の脚本をかいていたことがあるそうなので、配役もすべて彼が決めていたらしいです。さすが。。

はまり役といえば、

彼の他の作品「仕掛人・藤枝梅安」、「剣客商売」の藤田まことも然り。

池波正太郎からははずれますが、笹沢佐保の「木枯し紋次郎」の中村敦夫も、はまっていたし、ジャンルは違うけど、孫悟空の堺 正章とか、明智小五郎の天知 茂、白い巨塔の財前五郎役の田宮二郎(古いですね・・・)、ゴルゴ13の高倉 健、ミナミの帝王の萬田銀次郎役の竹内 力、蘇える金狼の朝倉役の松田優作(個人的に大ファンです)などは、原作を超えるインパクトがありますね。

話がそれましたが、「鬼平犯科帳」の魅力は、四季おりおりの江戸の風物を背景に、喜びや悲しみを秘めた江戸の人間を描いているところです。テレビのエンディングテーマとなっているジプシーキングスの「インスピレーション」もその背景にピッタリマッチしています。

それに池波正太郎は食通ではないかと思うほど、小説の随所に料理のことが出てきます。軍鶏なべ、兎の吸物、鴨の叩き団子と晒しねぎの吸物とかのグルメ描写が巧みで、マジで美味しそう・・・なんです。

長谷川平蔵は複雑な生い立ちで、若い頃も放蕩三昧、いわゆる落ちこぼれです。でも、火付盗賊改方の長官となるや剣は強く、盗賊たちには「鬼の平蔵」と怖れられますが、その素顔は義理も人情も心得た苦労人で弱者にかける優しい労いの心をもっているんです。上司の理想像です。

「人は悪い事をしながら善い事をし、善い事をしながら悪事を働く。心を許し合う友を欺いて、その心を傷つけまいとする。全く人間とは奇妙な生き物よ・・・・」という、鬼平のセリフがすごーく好きで、心に残っています。

「仕掛人・藤枝梅安」もいいですよ。

表の顔は安い治療代で庶民を救う鍼の名医ですが、裏の顔は金次第で暗殺する仕掛け人という設定も、なんか二面性があって面白いです。小説もドラマもこの意外性がたまりません。

パソコンやテレビづけの毎日ですが、ページをめくり、想像をめぐらせ、読書をすることは心を豊かにしてくれる貴重な時間であり、癒しです。。。

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